ボトル補強層の剥離 戻 る  
 
 

 「ボトル補強層の剥離技術」のご紹介

 

この技術のご利用については 当社へご相談ください。

 
 技術の要約    概念図

医療用酸素容器等は、補強のためにアルミニウム製ボトルの外側に ガラス繊維材を接着成形した二重構造になっています。

この二重構造のため、強靭で壊れにくい構造になっていますが、 反面廃棄時の資源回収の時には、アルミニウムとガラス繊維材の分離が非常に難しい、 という問題も持っています。

この技術は、分離しにくいアルミニウムとガラス繊維材を 容易に分離する方法を提供します。


概念図

 従来の方法とその欠点

従来はアルミニウム製ボトルに接着したガラス繊維を分離するのに、 容器を分割切断し加熱する方法と、容器をそのまま押し潰す方法がとられていました。

しかし、加熱する方法は接着剤等が燃えて悪臭が発生しますし、 押し潰す方法はガラス繊維が小粒子や粉塵となって飛散するなどの欠点がありました。


 創作・考案アイディアの構成

医療用、消防士用または潜水用の酸素容器など、二重構造の容器を対象とします。
  1. 二重構造の容器を長手方向に切断して二つに分割します。
  2. 半割状態の容器の長手方向の縁を、全長にわたって横から治具を用いてプレスします。
  3. 容器先端部のガラス繊維材を治具で受け、ボトルの口部分をプレスで押し、 アルミニウムのボトルと、接着しているガラス繊維材を完全に分離します。
  4. 容器の長さがプレスや治具のサイズよりも大きい場合は、 適当な長さに切断して処理することで分離が可能になります。

 創作・考案アイディアの作用・効果

従来の方法に比べ、悪臭の発生や粉塵の飛散などがなく、 環境に対しての影響を最小限にとどめることができます。

また、分離の能率が高いためアルミ材のリサイクル効率も向上するので、 資源の有効利用をはかることができます。


  特許
 
特許状  特許状

 

 特許番号

 特許第3646140号

 特許名

 「医療用酸素容器補強層の分離方法」

 特許権者

 千葉県八街市沖1711番地4

 株式会社一技術工業

 出願年月日

 平成14年4月11日

 登録日

 平成17年2月18日


戻 る